粟野冬景色

無性に粟野の雪景色が撮りたくなって、やって来た。 駅員が機関助士にタブレットを渡す。後方からそれを注視する車掌・・・無煙化からもう10年経つというのに、未だこんな光景が残っていたのだ。 客レの牽引機がC58からDE10に変わっても、野坂岳の麓の小さな駅の営みと風情はイメージしていたままだった。 【 小浜線 粟野 /…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 越前東郷 -

国鉄蒸機時代はどうしても足羽川や九頭竜川に架かる鉄橋の数々に目が行きがちだったが、越美北線での煙の想い出はハチロクだけではない。俯瞰に入れ込んでいたC56の奥越メルヘンの時は、敢えて鉄橋は狙わなかったことで少し視野が広がったような気がする。その時初めて撮った東郷の田園風景もそんな撮影地のひとつだ。 未だギャラリーも少ない試運転の朝…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 第二 足羽川橋梁 -

足羽杉の木立を背景に、大きく美しい弧を描いて渡河するこの鉄橋はお気に入りだった。ハチロクを待っていたあの夏の日、ちょうど保線作業員が補修をしていた部分は、よく見るといかにも華奢な印象で、いくらハチロクが重量級ではないと言っても、蒸機が通っても本当に大丈夫だろうかと心配になったのを覚えている。 足羽川に架かっていた越美北線の橋梁群の…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 美山(2) -

越美北線のハチロク臨貨の撮影行はたいてい行き当たりばったりで、足羽川に架かる橋梁群の中から今日はどれを撮ろうかと悩んだものだ。夏休み中のこの日は、車内からロケハンしていると、川遊びをする子供たちを見つけて、美山で下車することにした。 そんな思い出のある美山界隈をぶらついていると、道路橋の袂の木立の中にチラリと「福井豪雨」の文字が読…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 美山 -

タブレット閉塞の、小ぢんまりとした島式ホームの交換駅だった美山。「チンチン、ボンボーン」臨貨だったハチロクのスジを確認する際に駅務室の中に招き入れられて撮ったのか、あの謎めいた赤いからくり箱が写ったカットが残っている。 それから約20年後、C56の奥越メルヘン号が走った際、キハ52の発着でタブレット授受が一段落した後、若い助役さん…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 越前大野 -

沿線随一の途中駅、越前大野はすっかり新しく小奇麗になっていたが、平屋の作り自体は何となく面影があって、一歩待合室に入ると蒸機時代の記憶が蘇ってきた。この不思議な感覚は何だろう?とよくよく見ると、玄関部分の和風の建物だけが増築されたようで、中の駅舎自体は当時のままというからくりだった。 当時、ホームの福井方には、何の木だったか、植え…
コメント:2

続きを読むread more

予告編「My水曜の夜幾千里」- 看板に偽りあり -

皆さん今晩は。本来なら本州、それも関西には生息するはずのない某熊さんが、毎水曜の夜に呑み歩く「毎水曜の夜行く、千里」のお時間がやってまいりました。・・・千里って、いったい何線の千里が最寄り駅かしらん?って、思わず松本清張小説的な推理をしてしまいますが、どこかのBS番組で観たことがある酒場放浪記の類には非ず。アラ還&年金生活ブロガーが、暇…
コメント:38

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 第一 九頭龍川橋梁 -

長良川鉄道越美南線沿いに長良川を遡り、九頭竜川そして足羽川沿いに走る越美北線へと北上するこの旅では、数多くの鉄橋との再会を期待していた。その中でもこの第一九頭竜川橋梁は、46年前に国道から俯瞰した時の姿が印象に残っていて、雄大な眺望を楽しみにしていたのだが、木々が成長したためかすっきりとした抜けを見つけられず、止むを得ず柿ヶ島駅まで下り…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 第二 九頭龍川橋梁 -

越美北線の白眉とも言えるのが、岩肌が美しい渓谷に架かる上路トラス桁とガーダー桁を組み合わせたこの鉄橋で、その景観の妙は会津・只見線をも連想させる。国鉄時代は落ち着いた緑色で塗装されていて周囲の樹木ともよく調和していたが、2015年に塗り替えられたとかで、何やら派手な赤色になっていた。それでも赤系の橋梁は国鉄時代にも存在していたので、JR…
コメント:0

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 勝原 -

何もない殺風景な終着駅といった印象だった蒸機時代の勝原。日に1-2度単機回送のハチロクが転向する上路式の転車台も、まるで雑草でカモフラージュされたようで、うっかり見逃してしまいそうだった。その後九頭竜湖までの延伸を経て無煙化されたことによって、駅としての存在感が一層薄れてしまったような気がする。 そんな勝原は、越美北線の開業が昭和…
コメント:2

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 28651 -

C622でもなければ、C57135でもない。最も好きなカマの機番を二つ挙げろと言われれば、迷うことなく福井県内で活躍し生涯を閉じた二両のロイヤルエンジンを思い浮かべる。一両は小浜線を中心に活躍した敦賀一区のC58171。そしてもう一両は福井区の28651、昭和43年の第23回福井国体で運転された越美北線のお召列車牽引機だ。同機の晩年の僚…
コメント:2

続きを読むread more

煙の残り香を訪ねる旅 - 越美南線 -

以前から実行してみたかった能登へのツーリング。GWの10連休はリーズナブルな宿はどこも予約で満杯、では夏休みにと思ったものの異常な暑さや台風で断念。もう今年は無理かなと半ば諦めかけていたところ、まだまだ暑さは厳しいものの9月最初の3連休がどうやら3日間共天気が持ちそうなので、決行することにした。 能登ツーリングと言っても、千里浜な…
コメント:2

続きを読むread more

番外編2019秋 「1週間前の“今日”へ」 - 看板に偽りあり -

次回は晩秋まで「北び対決」はないと思っていたところ、何やら9月二回目の三連休のマルヨ遠征のスジが台風の影響でウヤになってしまったとかで、某熊さんが暇らしいとの情報が入り、ならばと滋賀県の天気予報を確認してみるとそれほど悪くもなさそう・・・ということで、急遽決まった対決ラウンド2。日曜の朝一番、先ずは合流前に駅の手前で送り込み回送の到…
コメント:26

続きを読むread more

from My Bookshelf (3)

ECサイトでの本の購入がここまで一般的になると、中身を見ずに注文することに躊躇いを覚える場面も時々あるのだが、この「京都の市電 昭和を歩く - 街と人と電車と -」 福田 静二 著(トンボ出版)は、何ら躊躇することなく「ポチッ」て、その内容が期待通りいや期待以上だった数少ない書籍のひとつだ。何故そうなのかと言うと、多くの雑誌・書籍に…
コメント:0

続きを読むread more

September Farewell(2)

これで見納めかと思うと、決して古都に似つかわしいとは思えなかったこの風景との組み合わせも、記録しておきたくなる。 【 京都市電 河原町線 塩小路高倉 / Minolta SR-T Super 50-135mm F3.5 Sakuracolor 400 / Sept.'78 】 ▼銀『塩』鐵道の夜も参加中▼ …
コメント:0

続きを読むread more

単回百景, 秋(3)

秋の朝。綺麗な光芒と出会えるのは、不思議とこの場所が多い。 そんな感慨を、予想だにしていなかったEF65PFのシルエットが吹き飛ばす。 敦賀直流化がもたらした、あの日の落胆・・・ 【 東海道本線 能登川-稲枝 / Nikon F100 28-105mm F3.5-4.5 RVP100 / Oct.'07 】 …
コメント:0

続きを読むread more

September Farewell

昭和53年9月30日、土曜日。 そこに走っているのが当たり前。空気のような存在だった京都市電にも、 ついに「その時」がやってきた・・・ 【 京都市電 西大路線 衣笠校前 / Minolta SR-T Super 50-135mm F3.5 Sakuracolor 400 / Sept.'78 】 ▼銀『塩…
コメント:2

続きを読むread more

番外編2019初秋 「1日前の“今日”へ」 - 看板に偽りあり -

当初はマイオさんに加えて高辻烏丸さんも合流予定(?)と、豪華ゲストをお迎えして総年齢250歳に迫ろうかという、賑やかな敬老会となるはずだった秋の「北びわこ」運行初日。ただでさえスッカスカの北びなのに、誰も好き好んでこんな真夏のような日に来ないよなぁと、結局「ウヤ」となった御二方の賢明なご判断を至極ごもっともと思いながらも、悲しい性で…
コメント:22

続きを読むread more

惜別、滝川のキューロク(2)

滝川区のカマが受け持つ根室本線滝川-芦別間には、単機回送のスジが多かった。鈍重なイメージのキューロクが、短い足を忙しく回転させる様はどこか滑稽だ。 この撮影行の次に渡道したのは12月。真っ先にここ赤平に駆けつけてみると、あろうことか無煙化前日(!!)で、心身共に相当切羽詰まって泣きたい気持ちになったものだが、この時はまだこんな…
コメント:4

続きを読むread more